総会に出席した会員の感想を掲載しました。(支える会のメーリングからの発言です。)

③「傷害罪・殺人罪にも問われるべき労働現場‏」
私も、参加しました。ごちそうをいただく時間が無く、惜しいことをしました。
第1期の途中からの入会ですので、柳くん、清水くんの過酷な状況は活字では触れていたのですが、やはり、「なま」の迫力は違いますね。
アッシュの柳くん
「1日15~16時間休憩無しでの大半監視付きチラシ配布労働、睡眠3~4時間の生活で、3ヶ月で10数キロ痩せ、腰に激痛全く動けなくなった、現在、リハビリ休業中」
SHOP99の清水くん
 「29日間連続、4日間で84時間連続、月300時間労働の名ばかり店長、うつ状態でユニオンに駆け込んだ、命を削る働き方をしていた、身体をこわして辞めていく店長が多い」

二人とも、あまりの長時間労働のために、心身で構成されている「体」を壊されたのです。
しかも、あちこちの話を聞いても、(過労死も多いしひどいが、そこまでいかなくとも)同じように体を壊されて、仕事を辞めていく人びとがかなり層になっている、という実感です。

雇い主は、人を雇うときにはある程度長く使うつもりで雇うので、労働者の体にもある程度気を遣うことが一般でしょうが、究極の雇用形態である日雇い派遣においては、派遣先は今日一日だけの契約で明日その人から来てもらう必要はないので、その一日にできるだけ働かせそうとする、そこにおいては労働者の体への配慮など全く不要なのです。このような雇用形態が底辺で公認され活用されているので、その「重宝さ」がほかの雇用形態にも波及し正社員にも及んでいる。ということもあるのではないでしょうか。

この日雇い派遣と同じ働かせ方が、ほかにあるでしょうか。
刑務所での囚人作業は、1日8時間未満で3食付き、医者にもかかれます。日雇い派遣よりいいですよ。現に、刑務所を出ても働き口がないため、すぐ見つかる安いものをコンビニで万引きして刑務所に戻る人びとが高齢者中心にかなりいます。

それでは、奴隷はどうでしょうか。奴隷は雇い主の所有物ですので、働かせすぎて殺しても誰からも文句言われません。でも、必要な奴隷を殺してしまったのでは、また、かわりの奴隷を買ってこなければなりませんから、そうむやみに日雇い派遣のようにでたらめには扱わないでしょう。

シンポで、パネリストが異口同音に「物と同じ扱われかただ」と指摘していましたが、物であっても、通常はその物の使い方に沿って寿命になるまで使うようにしますよね。でも、日雇い派遣は、人間を生身の人間とは扱わないのですから、物以下の扱いではないでしょうか。

もっと言うと、かなり多くの派遣社員が体を壊して辞めていく実情の中で、これを承知しつつなおかつ、新たな日雇い派遣を使っているのですから、「こいつもそのうちに体を壊して辞めていってもかまわない」と思いつつ働かせていることになります。
体を壊すということは、「傷害」に当たりますし、かつ、「○○してもかまわない」と思いつつ犯罪を犯すことを、「未必の故意」による犯罪といい、故意犯罪とされていますので、雇い主は、日雇い派遣労働者が実際に体を壊した時には、労働者に対する傷害罪、労働者が死亡したときには殺人罪に問われるという理屈になるはずです。実際には、このような理由で処罰されることは極めて稀でしょうが、論理的にはそうなるように思えます。

日雇い派遣や、それに限らない労働現場が、このような人身犯罪の巣窟になっている、このことをもっと訴える必要があると思いました。(M.M)


②「 6.1支える会シンポの発言から‏
1日の支える会シンポジウム、総会および交流会に参加させてもらいました。
主催並びに、おいでになった皆さん、どうもご苦労様でした。
交流会のおいしい「ユニオン・テーブル」のごちそうまで、準備してもらった組合員の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。
さて期待のシンポ「労働無法地帯」は、参加者80人と言われていましたが関心も高く、参加も多かったように思いました。討論での発言参加もふくめて、組合員のみなさんがたくさん出ていたのは、心強かったです。

パネラーからはテーマの「無法地帯」という雇用・労働の状況の根源と、解決の方向について出されていて、発言の一部から紹介しておきます。
(私のメモですので、間違っていたら訂正を)

●森崎 巌さん(全労働省労働組合書記長)
 派遣法以降、経営者は法を知っていながら、ごまかすという違法の性質が変わってきた。人を雇うことの感覚が麻痺し、一山いくらの商品感覚で、ハローワークに求人に来る。
 労働時間の把握規則がない法の脆弱さも問題。
 監督官は実質1500~2000人と少ない。新採は年60人。厚労省は4000人と言うが、これは局の上部も含めた「名ばかり監督官」を含めた数字です。

●笹山尚人さん(首都圏青年ユニオン顧問弁護団/首都圏青年ユニオンを支える会)
 青年ユニオンで扱った事件24件中、正社員が17、非正規が7。うち労働審判で争ったのが14だったが、そこでは審判委員がいい役割を果たしていて、経営側の審判員も「大企業だったらこんな使い方はしませんよ」と指摘する例もあった。
 無法をただすには、違法を事実で証明することが壁であり、法のあいまいさを正すのと合わせて、課題となっている。

●河添 誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)
 すき家、アッシュ、SHOP99の事例を紹介し、派遣労働が違法を前提に成立している点を批判。今後の方向として、(1)労基法を使ってたたかう。(2)法律そのものの穴をなくす。派遣法改正。(3)長時間労働規制に「過労死防止法」のようなものをつくらせる。(4)生活保護支援にならって、労働基準監督署へ違法申請する際の同行支援活動に取り組みたい

パネラーのお話の後、美容師ユニオンの柳さん、SHOP99労組の清水さんが、職場での状況、活動の様子など、熱をこめて語られ、「ヒドイ労働条件で、新卒1年での社員の離職率は95%」(清水さん)という中、立ち上がった2人に会場から連帯の拍手が起こりました。

 会場からも面白いお話もあったのですが、今回は以上です。
 現登録数805人と、1000人の大台が見えてきた支える会の拡大に、今期も力を入れたいところです。またよろしくお願いいたします。(R.N)


①「支える会のシンポジウム勉強になりました。‏」
 首都圏青年ユニオンを支える会のシンポジウム大変勉強になりました。まずは、労働関係のこと(法規・実態等)を、私が如何に知らないかということを確認したという段階ですが。
 私のミーハー的なところを前面に感想を書かせていただくと、美容室「Ash」の柳勝也さんを、写真ではなく本物を見て、お話が聞けて、大満足でした。ショップ99の清水さんも柳さんも、『若ーい、かっこいー』なんて思いながら、お話を聞いていました。(まさにミーハー)

 しかし、ここから、私の反省しきりです。教員を早期退職して、再雇用嘱託をクビになった後に、こんな事を言うのは、ちょこっと気が引けますが、まじめで善良な教師が学校で、間違った教育をしてきたのではないかという疑念が生じました。

 まじめで善良な教師は、生徒がまじめに努力すれば、だれでも必ず学力が伸び、成果が上がることで、生徒は自信を付け、前向きに生きて行けて、幸せな人生がおくれるものだと信じているというか、信じようとしています。個々の生徒はこの一直線の道で壁にぶつかるわけですが、教員は、この壁を乗り越えさせ、生徒が前向きに生きれるようにと力を尽します。

 だから、まじめで善良な教師は、生徒がサボることを放置しません。強制的に授業に縛り付けるようなやり方は邪道で、授業をサボりたいという気持ちを起こさせないように、手を換え品を換えて気を引き、脅したりすかしたり、説得し尽くしたり…、教師は必死になって努力するわけです。

まして、集団でサボるなどということは許し難いことで、学校として対策を立てて、総合的に対処し、そのようなサボり集団を解体させる、そして、そのような集団が形成されないように対策を立てるわけです。だから、まじめで良い子は上手くサボる方法を習得できずに卒業します。

 また、学校では、みんなのために献身的に働くことは、最高の道徳的な行為として褒められ評価されます。掃除当番をサボっている生徒がいると言って弾劾する生徒よりも、サボった生徒の分まで黙って掃除をする生徒の方が、「なんて良い子なんでしょう」と褒め称えられます。

 つまり、学校の中では、献身的にサービス残業をすると、仲間全体の賃金を下げることになるという、献身のマイナス効果を学ぶような場面はどこにもありません。
 生徒会は、学校の御用機関か、学校行事を自主的に推進する機関として動いていて、学校・教員集団と対決して、自分たちの要求を勝ち取るというような体験をする場には、ほとんどなっていません。

 学校が生徒の要求を先取りしていけば、ますます生徒は闘う必要がなくなり、エネルギーも興味もなくなります。(生徒からアンケートを取って制服を改善する。授業改善のためのアンケート・学校改善アンケート等…学校が個別にアンケートを取って、マーケティングの手法で生徒の気を引く状況もあります)

 だから、社会科の授業の中で、労働者の団結権を教えても、労働基準法を教えても、テストのための勉強に過ぎないことになります。生徒が行うストライキなんて、昔話としても、生徒の耳に入ることはないと思います。

 こんな教育しか受けていないのに、卒業後は過酷な社会に放り出されるのだから、今の若者は辛いと思います。かつての私たちのように、大きな組合の中にいる場合は、集団の中に埋もれていれば、一定程度のものは守られ獲得されました。でも、今の若者の現状は、たとえ応援してくれる人達がいても、自分で考え、自分が前面に立たなければ、闘うことができないという厳しい状況で、一人一人が組合の委員長のようなものですね。闘う人は辛いけれど、すごい。一人一人が主人公とは、こういう事だったんですね。
 ちょっとした感想のつもりが、長々書いてしまいました。シンポジウムありがとうございました。(M.K )